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Dr.ラムダのスペースオペラ

 1978年 第四回PAF(プライベート・アニメーション・フェスティバル)上映作品。毛利和昭 GROUP MUCK制作。上映時間3分。
 上映が始まると、当時よくあった線描き・無着色ののペーパーアニメの「作品の一部」が始まった。当時は、セルアニメを作ろうとして、紙の動画は描いたものの、セルにトレスして彩色する事ができず、やむをえず紙動画のまま撮影して上映、という作家・グループは決して珍しくなかった。
 現在では、紙に描いた動画をスキャナーでパソコンに取り込み、ワンクリックで彩色してしまえるが、当時の本物のセル作業は、動画にセルを重ねて、アニメ用ビニール絵の具をペンにつけて手書きで転写、ひっくり返してビニール絵の具をセルにのせる様に彩色して行くというおそろしく手間のかかったものだったのである。
 しかもこのセルというものが、安いところで一枚35円、高い店では50円くらいした。当時、普通の動きのアニメを3分くらい作ると最低500枚位動画は要るし、AセルBセルに分けるともっと枚数はかかるから、セル代だけで2万円くらいかかる計算になる。この他アニメ用絵の具というのも、下が透けて見えないようたっぷり厚めに塗らないといけないので、結構お金がかかったはずである。
 という訳で、この頃のアニメは紙に描いた動画に直接彩色したペーパーアニメが主流で、セルアニメはほとんど動かないか、一部のみセルであとはペーパーアニメ、という作品が堂々と横行していた。
 また、途中で挫折した作品がまた多く、途中まで出来上がって撮影した作品を「○○予告編」として上映する、という事も珍しくなかった。(未完成とはいえ、大変な手数をかけた映像を上映しないのはもったいない、と言うことだろう。気持ちは分かります。)
 という訳で、「またか・・・・」という観客席の予想を裏切り、突如全編セルアニメの本編が始まったのだ。しかも結構よく動いている。音もセリフもちゃんとつけてある。
 話自体は大した事はなかったようで、あまり覚えていない。博士と助手と女の子が出てくるSFものだったと思う。ワンピースを来た女の子が敵のマジックハンドに襟首を掴まれ、パンツが見えない様に必死にスカートの裾を引っ張るシーンが記憶に残っている位。
 そうこうしている間に無事エンドマークが出て、「全部完成しているセルアニメ」であることも判明した。
 上映後、「アニメ学校の先生が生徒を動員して作らせたらしい」という噂が会場を流れていたが、真偽の確かめようも無い。しかし、現在、この作者名をネットで検索すると同名のアニメーターがヒット、この時期にアニメ学校を卒業しているようだ。という事はこの作品、アニメ学校の卒業制作だったのだろうか。PAF4 上映リスト

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なつかしのPAF

偶然立ち寄ったあなたのブログにアップされていたPAF4のプログラムの中に自分の名前を見つけておどろきました。
アニメーターになる前、アニメ仕上げの仕事をしながら3畳一間のアパートで作った「白い箱」という8ミリフィルム作品です。
映写機も壊れてしまい、今では見ることもできなくなった作品ですが、私の原点でもあり、ただ懐かしい限りです。
ありがとうございます。
私のホームページhttp://obatasensei.sakura.ne.jp/の半生記の中でも触れていますのでよろしければご覧ください。
プロフィール

かにの社長

Author:かにの社長
1974年頃より自主制作アニメーションを作り続けています。自称「自主アニメの岩田鉄五郎」、最長不倒記録を更新中。

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